那須野ヶ原アニマルクリニック

栃木県大田原市の那須野ヶ原アニマルクリニックです。 獣医師2名、動物看護士3名で日々診療を行っています。

目標とする先生方がいます。


一人目は、大学卒業後にアメリカでお世話になった、
Riverview Animal Clinic の Dr.Wood という方です。
この先生には、診療を行う上での真摯な態度、飼い主さんとの接し方、
他のスタッフとの協力の仕方など、当たり前だけど非常に大切なことを教わりました。
もちろん獣医学の様々な知識や技術も与えていただきました。
今の私の原型を司っているものだと思っています。


二人目は、獣医師ではありませんが、我が子たちがお世話になっている
小児科の先生です。
自分が子供を持って、小児科に行くようになって初めて、
飼い主さんがどれだけ不安な気持ちで病院を訪れるかが分かるようになりました。
もちろん、それ以前も分かっていたつもりでした。
しかし、どんな些細なことでも頷きながら聞いてくださる先生を見て、
どれだけ心が楽になっていったことか。
病気を診るだけではなく、その動物たちや飼い主さんのことまでひっくるめて
診察をしないと意味がないことを、教わりました。


こういった尊敬できる人に出会えたことは、非常に幸運だと思っています。
そして、目標に近づけるよう、日々努力していくつもりです。

5月からフィラリアシーズンに突入です。
ワンちゃんを飼っているほとんどの方は、フィラリアについての知識をお持ちだと思います。
今では月に1回の投薬で、ほぼ100%予防できるようになりました。
しかし残念ながら、今年もフィラリア感染犬が何頭か出始めています。


蚊取り線香で蚊よけを行っていた飼い主さん。
フィラリア予防薬を途中でやめてしまった飼い主さん。


フィラリア予防薬は、毎月一回、蚊が出始めて1ヶ月後から蚊がいなくなって1ヶ月後まで飲まないと効果が期待できません。
これは、蚊に刺されてフィラリアの幼虫が体内に入ってきたとしても、1ヶ月後に飲む薬で駆虫してしまうという仕組みだからです。


つまり、フィラリア予防薬は、予防薬ではなく駆虫薬なのです。
フィラリアは、約6ヶ月で成虫になり心臓内に寄生します。
最後まで飲まないと冬の間に感染が成立してしまうのです。


前述の飼い主さんたちは、とてもわんちゃんを可愛がっていらっしゃいます。
ちゃんとした知識をもっと広めていく努力を、私たち獣医師が行わなければ、と
改めて実感しました。


※ フィラリア予防薬の処方には、検査があらかじめ必要になります。
  現在感染していないことを血液検査で確認してからでないと処方できません。