リンパ腫という病気は血液のリンパ球の悪性腫瘍です。
この犬は腸にリンパ腫が発生して、出血していました。
正常な腸の3倍ほどの大きさの腫瘍塊がみられます。
腸は腫瘍塊に押しつぶされています。
細胞診、病理検査、クローナリティ解析によって、
消化器型リンパ腫(低分化型・B細胞性)と診断されました。
この犬は腸からの出血により貧血を起こしていました。大量に輸血をして、手術を行い、巨大な腫瘍塊を摘出しました。
手術後は元気も食欲も回復してくれました。
しかし、これから抗がん剤治療が続きます。
リンパ腫は非常に怖い病気です。
慢性的に吐く、痩せきた、体の表面(アゴ、膝の後ろ、肩など)にシコリがある、など、
異常が見られたときには、精査が必要でしょう。
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